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レコードの音はナゼ「温かい」と感じるの?

ちょっと気になるニュースを読みました。
「カセットテープが今、熱い|“音を持ち歩く”時代の新しいノスタルジア」

なんでも、Z世代の間でカセットテープが密かに人気らしいですね📼✨

ユニクロでは、あの懐かしいマクセルのカセット「UDII」がTシャツのモチーフになってたりして、なんだかレトロブームがまたジワジワ来てる気がしますね。
UT-Tshits

で、そういう流れの中で、スマホ世代の若い人たちがレコードやカセットの音について「音に温かみがある」っていう感想をよく聞きます。
ワタシのお店にも20〜40代のレコード世代じゃないお客さんがたくさん来てくれてて、結構な割合で
「レコードって、音に温かみがありますよね!」って感想を言われるんですよね。
そういった時には、ワタシもいつも「ホントにそうだよね〜」ってうなずいて共感しています。
でも内心では、「その“温かみ”って、一体ナンなんだろう?」って結構考えちゃうですよね。

だから今回は、『アナログの音に“温かみ”を感じるのはなぜ?』っていうテーマで、
●音のしくみ(ちょっと音響的なコト)
●人間の心の動き(心理学的なコト)
●文化や時代背景(海外ではどうなの?)
なんてコトをなるべくわかりやすく書いてみようと思います。

 ●レコードの「温かい音」って、音のどこがそう感じさせてるの?



まず、ちょっとだけ音のしくみの話をしてみます。
●アナログ音源の特徴①:高音がやさしくなる(高音のロールオフ)
CDやデジタル音源って、とてもクリアでシャープな音が出るんだけど、レコードは高い音(たとえばシンバルとかボーカルの高音)がちょっとだけやわらかくなってる。
これは「高音がちょっと減る」現象で、専門的には「ハイエンド・ロールオフ」って言うんだけど、ザックリ言えば:
「耳にやさしい、刺さらない音」になるワケです。
人間は刺々しい音よりも、少し丸みを帯びた音に「安心感」や「親しみ」を感じる傾向があるようです。

●アナログ音源の特徴②:自然な揺らぎと歪み(ちょっとしたズレが結構心地よく聴こえる)
レコードって、物理的に針がレコード盤の音溝をなぞって音を出すのですが、この時にほんの少しだけ「揺らぎ(ワウフラッター)」とか「歪み(倍音)」が出るんですよね…この揺らぎや歪みが音質に豊かな成分として加わるみたいです。
この「わずかな不完全さ」が人間にとっては心地よくて、「まるで人の声を聴いてるようなリアルさ」をカンジさせるようです。

●アナログ音源の特徴③:ノイズさえも味になる
実は、レコードから発せられる「プチプチッ」とか「サーッ」っていうノイズ…これも「温かみ」の一因になっているみたいです。
「人の気配」を感じさせるノイズとして、無音のデジタルよりもリアルな空間をカンジるみたいです。


●ココロと音の不思議なつながり(心理的な側面)



「温かい音」って、実際に温度があるワケじゃないですよね。
でも、心理学的には「感情と感覚」って繋がっている説があるそうです。
例えば…
「あったかい飲み物を持つと、人にも優しくなる」とか
「冷たい言葉を言われると心も冷たくなる」みたいなコトは実験もされていて実際にそういう感情になるみたいです。
つまり、「温かい音」 = 心がホッとする音
みたいな感情になっているみたいなカンジでしょうか…
先に述べたようにレコードの音には「ちょっと不完全」なトコロがあって、それが逆に人間らしくて安心できるみたいな気持ちになるんでしょうね。


海外でも「温かみのある音」って言うのか?



日本ではレコードの音質を評価する時によく使われる「温かみのある音」って海外でも使われているのかってコトが気になったので調べてみました。
海外でも日本で表現する「温かみのある音」を英語では「Warm Sound」って表現するんですね。
更に"Rich Sound"、"Organic/Natural Sound"、"Fat Sound"みたいな同様の感覚を表現するワードが存在しています。
調べたトコロこの「Warm Sound」とかの表現ってデジタル音源が出てくる以前から使われていたようで1970年代のHi-Fi評論で「真空管アンプ」や「アナログ盤」の象徴として広く認識されていたみたいです。
また逆にデジタル音源は「Cold」とか「Sterile(無機質)」って言われるそうです。
つまり、「音の温かさ」って感覚は、世界共通の感覚みたいですね。


ナゼ「温かい音」に惹かれるのか?



ワタシが思うにそれは、音に「感情」をカンジるからなんじゃないのかって思うんですよね。
レコードって、ジャケットを手に取る〜レコードを取り出す〜ターンテーブルにセットする〜針を落とす〜回るレコード盤を見つめるというある種の儀式みたいな行為を伴いますよね。
この五感を使って音楽と向き合うコトが、ただ「聴く」だけじゃなくて、「音楽と対話する」時間になるってコトなんじゃないかな。
スマホで聴く音楽とは一味ちがう「ひと手間」の中に、温かさがあるんじゃないかなぁ〜って思うんですよね。
こういった感覚や刺激が記憶との結びつきを深めるという部分もありますよね。
また「なつかしさ」や「手ざわり感」から来る感情の高まりが、「温かみ」として音の印象にも影響を与えていうのかもしれませんね。


レコードの音がもたらす「感情との対話」



アナログレコードを好む理由は、音響上の特性だけでなく、音と感情の関係、さらには聴くという行為そのものの豊かさがあると思うんですよね。
それは「便利さ」や「高音質」だけでは満たせない、人間が求める「感情とのつながり」を象徴するメディアとしての価値ナンじゃないかなぁ。
これからの時代、Z世代や30〜40代の層がアナログレコードに惹かれるのは、単なる「レトロ趣味」ではなく、「感情を大切にしたい」という時代の意識が表れているのかもしれませんね。


古くて新しいアナログの魅力

レコードやカセットって、決して「音が良いから」だけで人気になってるワケじゃないですよね。
●自分の手で扱う感覚
●音に宿る感情
●そこにある不完全なリアリティ

そういう全体の体験が、「温かい」とカンジさせてくれているんじゃないでしょうかね。

アナログレコードは、ただのメディアじゃなくて、
人のココロに寄り添う「共感装置」みたいなモノなのかもしれないですね〜。

というコトで、今日もワタシは渋谷でレコード聴きながら、お店にご来店いただいたお客さんが求める「温かい音」を探すお手伝いをしてます♪
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